2017年9月12日 『28年前日記』その8 :第6チェックポイント ブルーマウンテン (1989年9月12日)

当時の情報センター出版局のベストセラーである椎名誠さんの『あやしい探検隊』シリーズに引っ掛けている。
ウルトラハットを「いよいよ!」と感じていたのは僕らだけで、ター兄ぃや正木、阿部姉などはすでにゴールドコーストの敗者復活戦で被っていたのだった。
僕はずっと家で「押す練習」をしていたが、その時に使っていたボタンと寸分違わなかった。これは嬉しかった。中学生の頃、ビデオを何回も見て京都寺町の電気屋街でボタンを探した甲斐があったのだ。
その練習の時、肘を伸ばして押すクセが身についてしまっていた。なので仕方なく右半身を半身(はんみ)のような形で後ろにズラすスタイルを試すことになったのだ。
前年の『第12回』の南米フェゴ島で行われた敗者復活戦での形式。すでに出されている形式であるにも拘らず何の対策もしてなかったとは、やはりウルトラにもう出る気がなくなっていたことを表している。

これ、クイズやっていない人には何のこっちゃわからんでしょうな。
「指が勝手に押す」という現象はクイズをやっているとごくごく普通にある。たまに自分の指に向かって、「エエーっ」って言ったり、「何すんねん!」とか言ったりもする。
たぶんスタッフ的には「ワンカートン・ピンカートン」と言って欲しかったのだと思われる。売れない漫才コンビみたいや。
このメッセージ、第13回では小室さんだけだったけど、他の回でも行なわれているようだ。
これねえ、思った以上に胸にくるのよ。平静ではいられないって感じだな。ウルトラでの別れとは、見ているよりも辛いのである。
ブルーマウンテンのクイズが終わった夕食時、僕らはスタッフから注意を受けた。
それは「歓声の上げ方」に対するものだった。
この場合の「歓声」とは、クイズ中に先に勝ち抜けた連中が後に続いた者を祝福する時に拍手とともに上げる声である。
第13回の放送を見てほしい。モーリーとブルーマウンテンでの歓声の上げ方と、それ以降のチェックポイントの勝者の反応が全く違うのがおわかりいただけたであろうか。(心霊現象みたいだな)
むしろシドニー以降は歓声を上げていないという感じにさえなっている。
それはここブルーマウンテンでのスタッフからの注意が原因なのだ。
実際には「注意」というよりは、言い方は「提案」に近かったような気がする。
「もう少し歓声の上げ方を変えてみようか」みたいな。
「いつもヒューヒューばっかりじゃ同じで面白くないからね」とも言われたな。
たしかに僕らもそう言われて思い返してみたら、他の回で「ヒューヒュー」みたいなのはないよなあ、ということになり、それ以降は大人しくしていようと決めた。
で、放送を見て、ブルーマウンテンの歓声は正直ウザいと思った(笑)
この前、再放送があって久しぶりに見たけどやっぱりウザかった(笑)
あの時のスタッフの提案は大正解である。僕らを抑えてくれてありがとう、という感じだ。
というわけで、次のシドニー篇は14日の夜に。
今夜のオマケ。
本邦初公開?
解答者席から見たスタッフの姿。ブルーマウンテンにて。

ようこんなん撮れるよなあ。こんなことできるのはウルトラの歴史上、永田さんしかいません(笑) よく怒られなかったと思います。
で、ちなみに永田さん、ここで1抜けした後にもしっかり撮ってます。

もう、凄いとしか言いようがありません(笑)
その1:国外第一次予選 南米→日本 (1989年7月29日~8月6日)
その2:国内第三次予選 成田空港 (1989年9月2日)
その3:第1チェックポイント 成田→グアム (1989年9月2日)
その4:第2チェックポイント グアム(1989年9月3日)
その5:第3チェックポイント グアム(の夜)(1989年9月3日)
その6:第4チェックポイント ゴールドコースト (1989年9月7日)
その7:第5チェックポイント モーリー (1989年9月9日)
その8 :第6チェックポイント ブルーマウンテン (1989年9月12日)

コメント(14)
「28年前日記」毎日楽しく読ませていただいてます。
憧れのウルトラハットを初めて被った時の嬉しさと興奮がとっても伝わってきます!
私もテレビで見てて「被ってみたい~」って思った人です。(ウルトラロス世代だから参加もできずでした)
旅は3分の1程度過ぎましたね。私たちが驚く内容も出てくるかも、また秋利さんとのミニコーナーもできているようですし(笑)、今後も期待してます^^
メッセージありがとうございます。
あっと言う間に3分の1が経過。放送なら3週目に突入です。
僕も久々に読み直してみて、いろんなことを忘れていたり間違って記憶していたりしていたと感じています。なので一番楽しんで懐かしがっているのは僕だと思いますね。
ウルトラハット、いつか被れる時が来るかもよ。人生、どんなチャンスがあるかわからないからねー。
あと、秋利のはコーナーではありません。飲み屋の常連が絡んでくる、という具合に思っていてください(笑)
ゆみーごもそして他のみなさんも秋利を気にせずに、気軽にメッセージを書いてくださいね。
ご紹介いただきました飲み屋の常連です。(^^)
私のコーナーを期待している方々も大勢いらっしゃるようなので、引き続きこのコーナーに元気よく書き込ませていただきまーす。
ウルトラハットはオレも初めてなのに「26年前日記」ではこのことにまったく触れてない。いったい、なんでやろ。
で、被った感想は長戸と同じく思いの他「重い」だったなぁー。
早押しボタンのほうは、これも長戸と同じく、日頃から同じ形状のものを使っていたんで、何とも思わんかったんやろ。
あのハットといえば、3年前の真の13回王者決定戦で久しぶりに被った感触は何とも言えんかったのう。
たしかに、人生、どこでウルトラハットが待ってるか、わからんものよ。
>ご紹介いただきました飲み屋の常連です。
おもろいやん。笑ろたで。腕上げたなー。
3年前のってあの再放送企画のやつか(笑)
オレは先々月にも被ったで。日テレで。
ほんま、どこでハットが待ってるか、人生わからんなあ。
もう3週目指突入!毎日楽しく拝見してます。
これからも楽しみです♪
ウルトラハット、やはり本物は違いますよね!♪
僕も何度か本物を被ったことがあるのですが、2003年の夏、日テレ新社屋完成記念『シオドメ横断ウルトラクイズ』(長戸さん参加のanswer×answerコラボでない)が初めてでした。あれよあれよと勝ち残り、決勝でカメラがまわる中で被ってクイズすることができました。
しかも、辞表を出しての参加(笑)だったので、これまた感慨深かったり。
でもやはり『アメリカ横断』で被りたい~♪
今後も秋利さんのカラミにも期待します!
メッセージありがとうございます。
被りましたか。重かったでしょ。被った人でないとわからないもんだよね。
あと、秋利を調子に乗せるのはやめてもらいたい。そこんところはよろしく願います。
ども。とうちゅう改めパパラッチ永田です。
『28年前日記(とその注釈)』楽しみに読ませていただいてます。
忘れてることも多いけど、トリガー有れば思い出せることも多いですね。記憶の不思議。
>初めてのウルトラハットということでスーツを着て気合いを入れて来た(※5.5)
勿論クイズ形式を予め教えてくれるようなウルトラクイズではございません。
スーツを着てたのは、前夜の食事会が正装だったから。
何か閃くものがあって翌朝もスーツを着たのでした。
決してスーツのままで寝たからではございませんw
気合いが入ったのは二重音声クイズだったのも有りますね。
前年応援してた挑戦者(今風にいうと推しメン?レディ)がコレで負けたので、準備万端でした。
勝手に仇を討ったつもりで、気分はサイコー!でした。
このあと、あんな展開やそんな展開が待っていようとわ!
以下、次号に続く⁉︎
永田さんじゃあーりませんか。(これは次回)
なるほど!考えたこともなかったですね。そういや何でスーツだったんだろ。高確率の分析とはいえ、早押しはたまたまですよね。
第12回は平田さん推しだったんですか。それも初耳です(笑) なんか30年近く経ってみんないろいろ出てくるなー。
私も勇気を出してメッセージ書いてみます!「28年前日記」、毎回楽しみに拝見しています。
当時小学生でしたが、第13回のウルトラクイズが本当に大好きで早く来い来い木曜日状態でした(笑)
一番長戸さんを応援しつつ、それでも全ての出場者の方が魅力的で、今回の日記の小室さん脱落の回あたりから毎回切なくて泣いて、秋利さんの時は大号泣してしまいました(笑)。
わたくしごとですが1年5ヶ月前被災した際に、日々の変わらない地震のニュースを見るとかえって気分が沈んでしまい、ふと思いついて録画していたこの第13回ウルトラクイズの動画を見ることにしました。
懐かしくて、面白くて、とても元気をもらったことを覚えています。大げさに聞こえるかもしれませんが、クイズって人を元気にする力もあるのあな~と思いました。
今後益々のご活躍、応援しております!
メッセージありがとうございます。
当時小学生! このマセガキがー!
小室さんのところで泣くのは仕方ないとしても、秋利で号泣するとは残念で仕方ありません。今となっては損した気分だよね。うん、わかるよ。
ウルトラのビデオはたしかに元気になれますね。それは僕らも同じです。第13回に限らずどの回も魅力的で本当に面白い。
あと半月ですが第13回のガイドブックとしての「28年前日記」、これからも楽しんでください。応援ありがとうございます。
「このマセガキがー!」頂きました、ありがとうございます(笑)。
ちなみに当時のマセガキはファンレターをどこに出せばよいかという知恵が無かったのです。私は長戸さんに恋をして、いつかは結婚することが出来ると信じていました(笑)。長戸さんが冷凍保存されている間に大人になれば良いという考えで(馬鹿ですね~)。
いや~秋利さんで号泣は損はしなかったものの、永田さんの敗北で泣いたのは少し損をした気持ちになりましたかね(笑)(いやいや、永田さん復活は純粋に嬉しかったです!)
「28年前日記」以外のコラムも面白くて、いつも楽しみにしています!
メッセージありがとうございます。
ファンレターね。たしかになー。僕も中学高校時代は結局出せずじまいだったもんなー。思い切って出せばよかったとかなり後悔しました。
冷凍保存の間に年齢差を縮める。すごいなー。そういうの、いいねー。光に近い速度で宇宙船で星間航行すると地球に残った人との年齢差が縮まる、というのを読んだのを思い出しました。
お久しぶりです、ローズマリーです。て、覚えてないかもですが(笑)
懐かしいですね、また13回のビデオ、観たくなりました。
とても楽しさが、伝わってきます。
それと同時に、仲間が段々減っていく寂しさは、言葉で表現するのは難しいかもしれませんね。
でもそれが「ウルトラの世界」なのだと思います。
永田さん、やりますね(笑)やはり、度胸というか、そういうのが半端ないですね(笑)
次のコラム、とても楽しみに待ってます。
ぜひ日記をご覧になった後にVTRを見てください。
細かすぎて今まで伝わってなかった部分が見えてきますよ。